【感染症情報】RSウイルス

【RSウイルス】

生後1歳までに半数以上の乳幼児が、2歳までにほぼ100%乳幼児が少なくとも1度はRSウイルスに感染するとされていますが、我が子も例外ではありませんでした。

特に大人は子供から感染してもそれほど重症化しないと受診した医師が言っていましたが、私の場合は、40度近い高熱が3日間続き、重症化した記憶があります。

これまでは冬がもっとも流行る時期といわれてきましたが、実際に2014年から比較してみると明らかに、夏から秋にシフトしてきています。このグラフから判断するとこれからが注意しなければならない時期に入ってくることがわかります。

 

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では、どのような症状で、感染対策として何をすればいいのでしょうか。

症状については、私が言うより厚生労働省のホームページを参照していただいた方がわかりやすいのでそのまま引用します。

実際、我が子と私自身は、咳をしたかなか?と思ったから急に発熱して、呼吸困難になることはありませんでしたが、子供は嘔吐をすることがありました。熱性けいれんをもったお子さんとかは、かなり心配ですね。友達のお子さんなどは、熱性けいれんであわを吹いて、親御さんはびっくりして病院に救急車で搬送したというケースもあり、子供によって重症度は様々なようです。

通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。初感染乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難症状などが出現します。低出生体重児や、心臓や肺に基礎疾患があったり、神経や筋肉の疾患があったり、免疫不全が存在する場合には重症化のリスクは高まります。重篤な合併症として注意すべきものには、無呼吸発作、急性脳症等があります。生後1か月未満の児がRSウイルスに感染した場合は、非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。
 RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。
 成人では通常は感冒様症状のみですが、RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは、一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、症状が重くなる場合があります。また、RSウイルスは高齢者においても急性のしばしば重症の下気道炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります

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 RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染です。

飛沫感染対策として主な対策としては、マスクが一番ですよね。夏の暑い時期、最近は昼間は30度を超える中で、マスクをするのは大変ですよね。

接触感染対策としては、子供たちが日常的に触れる「おもちゃ」、「手すりな」、「テレビのリモコン」などはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒することをお勧めします。また、石鹸による手洗い後に病院にあるようなアルコール製剤などで手の指などを衛生にしておくとよいかもしれません。

 

【百日咳】

最後に、東京都が「百日咳」が流行っていると警戒を出しています。下のグラフからもわかるように、ここ数週間で患者のピークを更新しています。地域別でいうと、多い順で、世田谷区、多摩府中、江戸川区で患者が多く、5歳から9歳の子が患者として多いようです。次に10歳から19歳が二番目ですね。

 

百日咳は、百日咳菌がくしゃみに等により飛沫感染により感染が広がるものです。1~2週間を風邪だと勘違いして、咳が止まらない、咳き込むなどの症状が出たら、呼吸器科に受診してください。小さな0歳児から1歳児は、咳で呼吸ができずに重症化することもあるので、早めの受診をお勧めします。

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*1:図は東京都感染症情報センターより引用

*2:厚生労働省ホームページより引用

*3:東京都感染症センターより引用

*4:東京都感染症情報センターより引用

*5:東京感染症情報センターより引用